安全最優先のデモフライトに一抹の不安
デモフライトの前後で、地上約400mの上空にヘリコプターが飛んでいたが、「SD-05」はヘリコプターと比べて、ローターが空気を切る音が低く、またモーター特有の高周波音は特になく、原動機を持つ飛行体としてはかなり静かだ。社会実装での想定としては「空飛ぶクルマ」は地上150〜400m程度の空域を利用する。
東京湾上空を飛ぶ、SKYDRIVE「SD-05」(写真:筆者撮影)
ただし、つめかけた報道陣の多くも筆者と同じように不安を感じたと思う。なぜなら、2027年度からのプレ実証でヘリコプターと同様の空域を相当な速度で自在に飛び回る姿が、現時点では想像できなかったからだ。
約150mを方向転換して飛んだ(写真:筆者撮影)
今回のデモフライトは安全を最優先し、なおかつ機内無人での遠隔操縦によるもので、外から見ているとコンサバな飛行との印象だった。
これからは東京のみならず国内外で近年中に社会実装を目指すため、飛行の精度をさらに上げる必要がある。
具体的には、SKYDRIVEは大阪や大分で2028年度を目処に社会実装を目指すとしており、また海外でもアラブ首長国連邦、インド、ベトナム、インドネシア、韓国、台湾、米国などからプレオーダー355機、また機体購入基本合意が60機の合計415機という実績だ。資金調達は2025年12月時点で430億円超に及ぶ。