時間をかけてぶつかって
ともに2003年生まれ、22歳の2人は、お互いにパートナーのいなかった2023年、森田から吉田へのオファーをきっかけに、スタートを切った。
それから3シーズン、段階を踏みながら少しずつ上り続けてきた。
その中では、若いながらもそれぞれにアイスダンスのキャリアを積み、それぞれの個性もある。だからぶつかることもあった。
2024年12月の全日本選手権で初優勝、世界選手権の代表をつかんだが、このとき、2人が明かしている。
「練習量は変えていないですけど、無駄な喧嘩をなくして、しっかり練習をしました」(吉田)
「『何それ』『何さっきの』みたいな、スケートの技術以外のことが多かったです」(森田)
それが貴重な機会になったと吉田は語っていた。
「それがあったから、全日本前によい練習が積めたと思いますし、大事な時間でした。思っていることをちゃんと言ったり、あえて言わずにそれがいい方向に向かったりもするので、相手を気遣ってリスペクトするのが大事だと思いました」
森田はこのように話した。
「言いたいことを言うのも大事ですけど、言い方もすごく大事で、自分勝手になりすぎず、かといって自分の意見を殺さないバランスが大事だと思いました」
成長を志し、高い目標を目指せば、より真摯に練習に向かい、自分にも人にも厳しくなるのは自然なことだ。組んでから2シーズン目、ぶつかることができたのも、両者が真剣であったからでもある。時間をかけてぶつかるところまで達し、そこで学んだこともいかしながら、2人はオリンピックの舞台に立つことができた。