海を渡って学んで見えてきたこと
「基本的には自己管理。タイムマネジメントが一番大変かなと思う。朝から晩までびっしり授業、個人練習もあって、3時間単位でスケジュールを管理して、休む時間はほとんどありません。もちろん、自分が好きでやっていることなので、苦労があっても楽しいと思っていますが、どうしても疲れがあって、(野球や勉強が)乗り気じゃない日もある。そんな感情も含めてコントロールをしていくことも大変です」
それでも、留学という決断に後悔はなく、「野球、勉強を取り除いても、新たな言語、環境、文化も国境を越えてわかることがある。主観的かつ客観的に自分自身を見ながら、これまでの考え方や、自分の器の狭さをすごく感じている。(海外の大学で)いろんな感覚を持つ人たちと話す機会、巡りあわせが増えてきた。挑戦することが、すごく大事だと思っていて、その上で学生として野球選手として、自分自身を高めていきたい」と意気込みを語った。
米国での日々の生活について率直に語る佐々木麟太郎選手(写真:筆者撮影)
日本のプロ野球でも、指名が可能な昨年のドラフト会議で、DeNAとソフトバンクが1位で競合。抽選の結果、ソフトバンクが国内での交渉権を獲得した。
このことに対して佐々木選手は、「本当に光栄なこと」と口にした一方、「いまはスタンフォードのユニホームを着ている以上、(チームの期待)に応えていくこと、まずはそこしか考えていない。決断するときにまたしっかり考えていきたい」と言葉を選んだ。
佐々木選手を巡っては、7月のメジャーのドラフト指名対象にもなっており、卒業を待たずに日米いずれかでプロ入りする可能性が取りざたされる。
本人はこの日の会見でも、「野球人生のゴールとしてメジャーの舞台でプレーしたい。目標は変わらない」と憧れを語った。また、大学についても「長い目で見て卒業するのは大事だと思っている。長い時間かけても卒業したい」とプロ入りで休学しても最終的には復学しての卒業を見据える。
佐々木選手は、所属リーグのACCカンファレンスから表彰を受けている。これはスポーツと勉学の両方で優秀な選手に与える賞で、学業へのこだわりもうかがわせるものだ。