多様化するメジャーへの道
メジャーを目指す日本のアマチュア選手の進路は多様化している。ほとんどが日本のプロ野球を経由する流れが大勢なものの、日本のドラフト指名候補だった東京の進学校・桐朋高の森井翔太郎選手が2025年1月、アスレチックスとマイナー契約を締結。
また、2025年末には、最速159キロの右腕で2026年秋のドラフト上位候補の仙台大・佐藤幻瑛投手が、メジャーのドラフト指名を目指して米ペンシルベニア州立大学に編入すると報じられた。
日本のプロ野球を経ずにメジャーへ上り詰めた日本選手はまだ一握りで、道のりは険しい。しかし、それゆえに未知のルートの開拓者として、海を渡る若者の生き様は、野球の実力以上に高い付加価値を与えている。
佐々木選手が14社とNIL契約を結んでいる背景にも、こうした選手をサポートすることで企業イメージの向上につながる可能性があるからだといえる。
田中 充(たなか・みつる) 尚美学園大学スポーツマネジメント学部准教授
1978年京都府生まれ。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程を修了。産経新聞社を経て現職。専門はスポーツメディア論。プロ野球や米大リーグ、フィギュアスケートなどを取材し、子どもたちのスポーツ環境に関する報道もライフワーク。著書に「羽生結弦の肖像」(山と渓谷社)、共著に「スポーツをしない子どもたち」(扶桑社新書)など。




