本田宗一郎の情熱でF1に参戦

 ホンダは1964年にF1に初参戦した。当時、ホンダは二輪車が主体のベンチャー企業であり、四輪車を製造・発売して間もない時期だった。

 それでも、創業者・本田宗一郎氏の「世界一にこだわれ」「最も困難なものに挑戦せよ」という精神を貫き、1965年のメキシコグランプリで初優勝を遂げた。

 その後、1980年代から1990年代にかけては、アイルトン・セナとアラン・プロストが参画したマクラーレン・ホンダや、ナイジェル・マンセルが操るウイリアムズ・ホンダなどによる「ホンダF1黄金期」を確立。

1960年代と1990年代にホンダエンジンを搭載したマシン(写真:筆者撮影)

 2000年代に入ると、メルセデス・ベンツやフェラーリが優勢となる中、当時は中堅チームだった現在のレッドブルレーシングと切磋琢磨し、ホンダはマックス・フェルスタッペンをワールドチャンピオンに押し上げた。

全チームが同じスタートラインに並ぶ今シーズン

 2025年シーズン時点ではマクラーレンの強さが目立ったが、今シーズンは車体とエンジンでの車両規定が大幅に変わることで、参戦する全チームがまさに同じスタートラインに立っている状況だ。

ホンダが2026年シーズンから投入する新しいパワーユニット「RA626H」(写真:筆者撮影)

 2026年シリーズは、3月8日決勝のオーストラリアグランプリで開幕し、12月6日のアラブ首長国連邦の最終戦まで、全24戦で争われる。三重県鈴鹿サーキットで開催される日本グランプリは、3月29日決勝となる第3戦だ。

 自社の現状を「第二創業期」と称するホンダ。

 今回のF1復帰が、ホンダという企業の新たなる幕開けの象徴になることを期待したい。