首都圏では今年も5万2000人あまりの受験生が中学受験に挑む(写真:yoshi0511/Shutterstock.com)
(安田 理:安田教育研究所代表)
2026年度の中学入試の志望動向は、すでにいろいろなところで分析されている。サンデーショック*注絡みで2月2日に入試日を移動させた学校(女子学院、東洋英和女学院、立教女学院など)が大きく志望者を増やしていることは予想通りだし、そのほか山脇学園、北里大学附属順天、芝国際など当初から人気上昇が予想されていた学校も確実に志望者を増やしている。
*注:2月1日が日曜日に重なる年に、キリスト教系のミッションスクールが宗教上の理由で入試日を2月2日などに変更する現象
また、普通に男子校、女子校、共学校別に人気校を追いかけていても他の分析と変わらなくなるので、ここではいくつかの切り口を立てて志望動向を見ていき、2026年度特有の動向をつかんでみたい。
ウェブ出願になって以降、第2回以降の入試はそれまでの合否結果を踏まえて前日になって出願することが多いため、この記事では第1回入試の出願状況で記していくことをまずお断りしておく。なお、いずれも1月19日時点の出願数である。
新設校、共学化校など志望者増が見込める学校が伸びていない
話題になったラーメン店に行列ができるのと同様に、ここ数年、ウェブ媒体などで取り上げられた学校に人気が集まるということが受験の世界でもよく見られる。だが2026年度入試では、新設校や共学化校といった話題が集まりやすい学校はいまひとつの様相だ。
新設校は羽田国際、明星institution中等教育部、浦和学院の3校ある。
羽田国際の第1回は午前午後合わせて30名の募集だが、数字はまだ公表されていない。
明星institutionは20名の募集に対して男子14名、女子6名の計20名とごく少数。従来からある明星が50名の募集に対して男子84名、女子55名と前年同時期より大幅増となっているのとは対照的だ。
浦和学院の第1回は25名の募集に対して124名が出願(埼玉県発表の1月5日時点の数字)している。新設校は早い時期から報じられ注目されることが多いが、今年の3校はいずれも小規模な入試にとどまりそうである。
共学化校は英明フロンティア(旧東京女子学院)、明治大学付属世田谷(日本学園から校名変更)、鎌倉国際文理(鎌倉女子大学から校名変更)の3校。
英明フロンティアの第1回は午前午後合わせて70名の募集だが、男子14名、女子31名の計45名とまだ募集人員に届いていない。
明治大学付属世田谷は70名の募集に対して男子152名、女子148名の計300名。2026年度の注目校だったが、意外に伸びていない。偏差値の上昇で絞られているようだ。
鎌倉国際文理はすべての入試回(計7回実施)を合わせて120名の募集。第1回の出願数は131名(男女別の数字は出していない)。女子校時代の第1回の最終出願者数は88名だったのでそれよりは増えているものの、期待されたほどは伸びていない。
例年なら大きな変化があるともう少し志望者が集まるのだが、2026年度は受験生・保護者が新しさで動かず冷めている印象だ。