総合的な学園生活を望む“ゆるふわ受験”が広がっている

 途中ではあるが、目下の出願状況が好調な学校にその要因を尋ねてみたところ、いくつもの学校に共通していたのが、「勉強中心で大学合格実績が急上昇していた時期に選んでいた層が減り、部活も行事もやる学園生活を望む層が相対的に増えている印象」との声だった。

“総合的な学園生活”で志望校を選んでいる家庭が増えているのだ。ハードに勉学して難関大学に進んでほしいと考える保護者が減り、「わが子にとって充実した中高6年間であってほしい」という保護者が確実に増えている。

 受験スタイルでも子どもを小1から大手塾に通わせ、個別指導塾・家庭教師を併用するような裕福な層も一部増えているが、その一方で“ゆるふわ受験”ともいうべき、無理をしない、稽古ごとも中断しない、家庭団らんを大切にしたい……というソフトな受験スタイルが広がっている。それが上記の“総合的な学園生活”という学校選択につながっているのである。

 このようにいくつかの切り口を設けて中学受験の出願状況を眺めていくと、2026年度入試特有の現象が発見できるのである。皆さんもご自分なりの仮説を立てて調べてみると、新たに気付くことがあるのではないだろうか。