「実学志向」の高まりで農理工系大学の付属中学の志望者数が増加基調に

 次に、農理工系大学の付属中学の志望者数の増減について見てみよう。

 こちらは芝浦工業大学附属以外はおしなべて増加基調。とりわけ東京農業大学第一北里大学附属順天の伸びが著しい。IT人材、AI人材ではないが、大学入試に見られる実学志向が中学受験の保護者の意識にもあると思われる。

 北里大学附属順天は実質的には附属になって初めての入試。模擬試験の段階ではかなり女子の志望者が多かったが、出願の現段階では実数でも男子の方が上回っている。これから女子も伸びてくるのではないだろうか。

 こうして仮説を立ててみたものの、調べ出す前はここまで顕著な結果が出るとは予想していなかった。

 国が科学技術立国を目指して動いていることに伴い、東京理科大学を含め理工系大学の評価が上昇している。その一方で、総合大学とはいえMARCH系の理工系学部はどこもメインキャンパスとは離れていて日常の学生生活は総合大学としてのメリットがそれほど大きくないことなどが中学受験にも影響を及ぼしていると見られる。