出願者を増やしている3つの顕著なエリアと学校
近年、中学受験の過熱化が叫ばれているが、どの学校もまんべんなく志望者数を増やしているわけではない。ボリュームゾーンに当たる中堅校で出願者が増えている学校をピックアップしていくと、以下の3つの顕著なエリアがあることに気付く。
まず、受験率が5割を超える文京区とその周辺だ。北里大学附属順天、桜丘、駒込、京華、十文字、淑徳巣鴨など人気校が東京北部を横に連なる。
次に特徴的なのが、「中学受験のメッカ」と称される湾岸エリア。以前はそれほどではなかった墨田区、江東区から始まり、中央区、港区、品川区と湾岸沿いに広がる縦のエリアである。ここには安田学園、日本大学第一、中村、芝浦工業大学附属、かえつ有明、開智日本橋、芝国際、品川翔英、青稜、文教大学付属など近年伸びている学校が多数存在する。
もう1つはかなり限定的なエリアである。芝浦工業大学柏、二松学舎大学附属柏、流通経済大学付属柏と校名に「柏」がつく3校。それにやはり柏市の麗澤である。同地域の4校すべてが増えているという現象は極めて珍しいケースである。これは、つくばエクスプレス沿線に子育てに熱心な層が移住してきた影響と考えていいだろう。
近隣の学校が教育内容を刷新したり、入試改革を行ったりして人気を博せば、近いだけに刺激を受けて自校も工夫する好循環が生まれるということだ。