「2025─2026日本カー・オブ・ザ・イヤー」で“イヤーカー(今年の1台)”に選ばれたSUBARU(スバル)のSUV「フォレスター」(写真:共同通信社)
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井元 康一郎:自動車ジャーナリスト)

今年のCOTYはこう変わった、新配点でフォレスター受賞

 12月4日に行われた「2025─2026日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」の最終選考で大賞にあたる「イヤーカー」に選ばれたのは、スバルのSUV「フォレスター」だった。

 今回から採点方式が大きく変わり、選考委員が持ち点の101点を自分の考える1位から順に25、18、15、12、10、8、6、4、2、1点と、最終選考に残った10台のモデルすべてに割り振るという方法で採点が進められた。

 昨年までと異なり、60名の選考委員全員がトップだけでなくビリまで自分の選択をすべて明らかにするというのはなかなかタフなやり方だが、フォレスターは過半数の33名の25点をゲットし、合計1149点。2位のホンダ「プレリュード」も1076点を獲得したが、25点は17人どまりで差を詰められなかった。

 ということで今年の自動車業界の最後の祭りが終了したわけだが、今年のCOTYの審査対象となるノミネート車は全部で35台あった。そのうち10ベストカーの選から漏れた25モデルを見ると、なかなかどうして魅力的なクルマが少なくない。

 そこで今回はその選外車から5台、これはイイと思える5モデルをピックアップしてみた。