ジープ「レネゲードe-HYBRID」/今も輝きを失っていないデザインフォース

 レネゲード自体は新しいモデルではない、というより原型デビューは2014年と、かなりの長寿モデルである。そのレネゲードがなぜノミネート車に名を連ねたかというと、ハイブリッドパワートレインを積んだからだ。

 ハイブリッドシステムは欧州の高電圧規制を受けない、俗に言う48Vマイルドハイブリッドで、駆動力アシスト、エネルギー回生とも能力は限定的だ。

 しかし、機構面は欧州車によく見られるベルト駆動の簡易型ハイブリッドではなく、7速デュアルクラッチ変速機に電気モーターを内装する本格派のパラレルハイブリッド。負荷の小さい時にはエンジンを停止させ、その引きずり抵抗なしにモーターパワーだけで走行することもできるという。

ジープ「レネゲード e-HYBRID」

 ジープは現在、フィアット・クライスラーとプジョー・シトロエンが2021年に経営統合したステランティスのブランド。そのステランティスは円安ユーロ高の進行をダイレクトに価格に反映させており、このレネゲードe-HYBRID も税込み544万円と高価なモデルになってしまっているのは残念なところ。

 ただ、ベビージープとしてアメリカでも人気を博したデザインフォースは今も輝きを失っておらず、それを経済的に走らせることができるというのは悪くない。ということで、ちょっと個人的な選好でピックアップした。