都内で行われた新型「ルークス」先行披露会の様子(写真:筆者撮影)
日産自動車(以下、日産)は8月22日、都内で、軽自動車の新型「ルークス」先行披露会を行った。同モデルのCMキャラクターを務める女優の仲里依紗さんも登壇して、決めポーズの「見えルーーークス!」を披露。これは、日産の軽としては初採用となるフロントワイドビューカメラ機能などをアピールするものだ。経営再建の真っ只中にある日産にとって、新型ルークスは救世主になるのだろうか。
(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
日産の新型軽自動車「ルークス」の発表会は秋葉原の商業ビルで開催された。このビルの1階の屋外スペースには、ベールを被った数台の新型ルークスが置かれ、その前には開場を待つ報道陣の長い列ができた。
大通りを挟んで向かい側の家電量販店は、新型ゲーム機を購入するために長い列ができており、周辺を通行する人の中では、「こっちもゲームの発売か何か?」という声が聞かれた。
秋葉原の商業ビル屋外に展示された新型「ルークス」(写真:筆者撮影)
近年、日産の新車発表といえば横浜の日産グローバル本社1階のギャラリーで実施することが多く、今回のように都心で、それも人の往来が多い場所で新車をお披露目するケースは稀だ。日産としては、経営再建からの復活を目指すための景気づけという意味合いがあるのであろう。
実際、発表会で登壇した日本マーケティング&セールス 執行職の杉本全氏は「日産は5月に経営再建計画のRe:Nissanを発表し、現在は全社一丸となり、この計画を推進している」と話を切り出した。
そして「(Re:Nissanという)計画発表後に日本市場に投入する初めての新型車となる。「日産復活のカギを握る重要なモデルだ」とルークスの存在価値を強調した。
では、話を新型ルークス本体に移そう。