フォレスター「S:HEV」で600kmを走った。写真は赤城高原の周辺にて(写真:筆者撮影)
群馬に行くなら、やはりスバルでしっかり走ろう。そう考えて、東京・渋谷区恵比寿のスバル本社から新型「フォレスター Premimum S:HEV EX」で出発した。S:HEVとは、ストロングハイブリッドのことだ。実燃費はいくつか、長距離走って感じる疲れはどれほどか。そんなことを思いながら走っていたら、第1四半期決算の発表時にストロングハイブリッド大幅増産計画が明らかになった。今回はフォレスターの600kmドライブをお届けしたい。
(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
ロールスロイスにも物怖じしない“自信”
天現寺ICから首都高速道路に入ろうと思ったら、リニューアル工事中で閉鎖中。そうだ、2025年度に90カ所をETC専用入口にすると、首都高速の関係者から聞いていたことを思い出した。
そのため麻布十番付近の一般道を抜けると、ロールスロイス、ベントレー、マクラーレンなどに囲まれながらの走行となったが、この辺りでは珍しくない光景だ。
そんな環境でも、フォレスターに乗っていてこちらが物怖じすることはない。なぜならば車内の雰囲気、そして車内から見える外観越しの景色から「最新型のスバルを今、操っている」という“自信”を持てるからだ。
スバルとは、ユーザーにそんな気持ちを抱かせるブランドだ。
インテリアは先代モデルと比べて、垂直方向への広がりが増した(写真:筆者撮影)
ボディ寸法(全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mm)は、近年登場しているこのセグメントのSUVとして標準的だ。それでも、新型になったフォレスターは都会派イメージが強調されたデザイン手法であり、車内での印象では先代モデルよりもひとまわり大きなクルマに感じる。
群馬県内の温泉施設周辺にて(写真:筆者撮影)