新スパイクで東京世界陸上の参加標準記録を突破

三浦は3月23日の順天堂大競技会1500mでトラックのシーズン初戦に出場。鋭いスパートでトップを飾り、3分43秒59をマークした。オンのスパイクに関しては、「僕のフィーリングとしては凄くいいなと率直に思います。3000m障害のレースでも期待感が持てるのかな」と好感触を持っていた。
メイン種目の3000m障害では4月26日のダイヤモンドリーグ厦門大会で“スパイクデビュー”を果たした。「ダイヤモンドリーグは記録も望めますし、ここで世界陸上の参加標準記録を切って、内定を決めたいなと思っています。タイムだけでなく、順位もしっかりと上を狙っていきたい」と話していた三浦が“有言実行”のレースを見せる。
三浦はラストスパートで順位を3つも押し上げて、6位でフィニッシュ。8分10秒11をマークして、東京世界陸上の参加標準記録(8分15秒00)を悠々と突破したのだ。これで3大会連続となる世界陸上代表が内定した。
シーズン初戦で自らが持つ日本記録(8分09秒91)に迫り、今後の期待は十分。次は5月3日のダイヤモンドリーグ上海・柯橋大会、5月18日にはセイコーゴールデングランプリ東京の出場を予定している。
契約発表会では、「世界陸上は自国開催ということでアピールできる場面が大きいのかなと思っています。具体的な目標については、表彰台、メダル獲得を継続的に掲げていますし、プラスして記録も更新していきたい。そのために集団のなかで勝ち切る力をもっとつけていきたいです。将来的には8分を切ることが目標です。そして金メダルを目指していきたい。これまで叶えられなかった高い目標をオンとともに達成したいと思います」と語っていた三浦。新たなスパイクで絶好のスタートを切った。