2026年3月1日、東京マラソンでの大迫傑 写真/森田直樹/アフロスポーツ
(スポーツライター:酒井 政人)
前半は伏兵がトップを独走
東京マラソン2026は波乱の幕開けになった。2時間1分台を狙えるキロ2分53~54秒ペースで引っ張る外国人ペースメーカーがうまく機能せず、橋本龍一(プレス工業)が飛び出す展開になったのだ。
5kmの通過は橋本が14分34秒で、第1集団が14分45秒。ハーフ地点は橋本が1時間1分29秒、第1集団が1時間1分59秒で通過した。
橋本は26.5km付近で第1集団に飲み込まれると、34km付近で日本人トップから陥落。終盤は苦しい走りとなり、2時間11分21秒の39位でレースを終えて、悔し涙を流した。
海外選手で形成された第1集団は30kmを1時間28分02秒で通過して、ペースメーカーが離脱。35kmまでの5kmに14分54秒を要したが、次の5kmは14分30秒までペースアップすると壮絶なラスト勝負が待っていた。
アフリカ勢4人の競り合いは、42kmからタデセ・タケレ(エチオピア)がスパート。2時間3分37秒で2連覇を果たした。2位のジョフリー・トロイティチ(ケニア)は同タイム、3位のアレクサンダー・ムティソ(ケニア)は1秒差だった。
日本人トップ争いは第2集団でレースを進めた大迫傑(LI-NING)、鈴木健吾(横浜市陸協)、近藤亮太(三菱重工)、太田蒼生(GMOインターネットグループ)、工藤慎作(早大)に絞られた。
5人はハーフ地点を1時間2分49秒ほど、30kmを1時間29分18秒ほどで通過。鈴木が31kmでペースアップして、序盤に飛び出した橋本を抜いて、日本人トップに立った。しかし、そのまま押し切ることはできず、34km付近で集団に追いつかれた。