新旧・日本記録保持者対決は大迫が勝利
36kmで大迫が集団の前に出て、レースが動き出す。工藤に続いて、近藤が引き離され、新旧・日本記録保持者のマッチアップが実現した。
ふたりは40kmを1時間59分29秒で通過。鈴木が揺さぶるも、大迫には通じない。逆に大迫が鈴木を徐々に引き離していく。最後はフェン・ペイヨウ(中国)と競り合いながら、大迫は2時間5分59秒の12位でゴールに飛び込んだ。
「比較的、走れたかなと思いますね。記録的には問題ないと思うんですけど、順位的にはもっと頑張りたかった。ただ、12月のバレンシアが終わって3か月で、ここまで仕上げられたのは、ひとつ良い経験になったと思っています」
第2集団は2時間3分台を狙える2分56~57秒ペースが設定されていたが、ハーフ地点の通過タイムは予定より1分近く遅くなった。イライラする選手もいたはずだが、大迫はスペシャルドリンクを取り損ねた鈴木に自分のボトルを渡すなど、常に冷静だった。
「僕としてはちょうどいいペースでしたし、今回は第2集団で行くと決めていたので、そのなかでしっかり走りきることができましたね。今回は暑かったこともあり、最後はサバイバルレースみたいなかたちになりました。上げるというよりも、落ち幅をどれだけ少なくするか。今回はちょっとだけ僕の方が(鈴木より)耐久力があっただけの話かなと思います」
大迫は昨年12月7日のバレンシアマラソンで2時間4分55秒の日本記録を樹立。過去最短スパンでフルマラソンに挑戦するという「新しいチャレンジ」でもサードベストを残した。34歳になっても、まだまだ強くなっている印象だ。