シガラ作りのポイント
「シガラのポイントは、水の流れの速いところに組み、水の流れを散らすこと。よく勘違いする人がいますが、土留めではないんです。あくまでも、水の流れをゆっくりにして土の中に染み込む時間を稼ぐことが狙いです」

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とはいえ、シガラは斜面に木を並べ、枝と落ち葉を詰めただけの代物だ。それがどこまで効果があるのか、話を聞いた時は半信半疑だったが、このプロジェクトを担当する尾鷲市水産農林課の課長、芝山有朋によると、顕著な効果が出ているという。
「作業道のあるこの場所は、雨が降るといつも水がたまっていたのですが、シガラを組んだ後は水がたまることはなくなりました。あふれていた水が染み込んだ、ということだと理解しています」
しかも、シガラは生き物のすみかになっている。