(国際ジャーナリスト・木村正人)
中国の新興EVメーカーが現地パートナーと調印
[バクー発]アゼルバイジャンの首都バクーで開かれている国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)のフォーラムで、中国の新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来汽車(NIO)と現地のパートナー企業グリーンカーとが戦略的協力協定に調印した。
NIOは来年第2四半期からアゼルバイジャンで正式に事業を開始し、現地のユーザーに機能性・接続性・ユーザー体験を向上させる先進技術を組み込んだスマートEVとサービスを提供する。調印式にはCOP29中国代表団団長で中国生態環境部の趙英民副部長も出席した。
一貫したグローバルなユーザー体験を保証するため、NIOのガイドラインに基づき、グリーンカーは現地で製品やサービスの提供を開始し、充電・交換施設、サービスセンター、NIOハウスを含む現地販売・サービスネットワークを構築するという。
NIO共同創設者兼社長の秦力洪氏は「現地での新エネルギー車の普及に貢献し、当社のグローバル化を加速させる」と意気込む。NIOは2014年に設立され、ノルウェー、ドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマーク、アラブ首長国連邦(UAE)で合計62万台を販売する。