米公共放送やベルリン国際映画祭なども撤退
昨春、米公共放送サービス(PBS)と米公共ラジオ放送(NPR)が相次いでX(当時はTwitter)からの撤退を宣言した。マスク氏傘下となったXがメディアなどのアカウントにラベルを付与する中で、両社に対し「政府資金を受けるメディア」と勝手に認定したことが理由だ。
同様のラベルはロシア国営のRT、並びに中国国営の新華社にもつけられた。しかし、編集権が国家の意向に依拠する露中の2社と米国2社では明らかに編集方針が異なり、後者は中立性を主張している。NPRについては当時、マスク氏が「資金適用を打ち切られるべきメディア」など、根拠不明なコメントもしている。
米VOXは、Xを買収したマスク氏がそれを「選挙に関する偽情報の震源地」に変換してしまったと伝えている。VOXによると、2億人のフォロワーを持つマスク氏は昨年、自身の投稿がより多くの人にリーチするようXのアルゴリズムを変えたという。
大統領選後、Xでは民族大移動ならぬ、ユーザー大離脱の「エクソダス(#TwitterExodus)」が取り沙汰されている。ガーディアンだけではなく、著名セレブやベルリン国際映画祭などが、続々とXとの決別宣言を行った。また大統領選前も、欧米の自治体や警察、教育機関、大手ブランドなどが同様の措置を講じている。
選挙後に離脱を表明したセレブは人気歌手のリゾさん、バーブラ・ストライサンドさんや俳優のベン・スティラーさん、人気ホラー小説家のスティーブン・キング氏などだ。キング氏はX最後の投稿にXのライバルである「Threads(スレッズ)」ヘ、リゾさんは、「Bluesky(ブルースカイ)」への移行を表明している。
I'm leaving Twitter. Tried to stay, but the atmosphere has just become too toxic. Follow me on Threads, if you like.
— Stephen King (@StephenKing) November 14, 2024
https://t.co/gtQxusLvAs pic.twitter.com/TMappKyCqk
— FOLLOW @YITTY (@lizzo) November 14, 2024