
(国際ジャーナリスト・木村正人)
「ウクライナ領内で中国人兵士を捕虜にした」
[ロンドン発]ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4月8日の記者会見で、ウクライナ軍がウクライナ東部ドネツク州の前線でロシア軍の一員として戦っていた「中国人兵士」2人を拘束したことを明らかにした。
「ウクライナ領内で中国人兵士を捕虜にした。ウクライナ軍はドネツク州で中国人兵士6人と交戦した。うち2人が捕虜となった。身分証明書、パスポート、クレジットカードも所持品から発見された。彼らは紛れもない中国国民だ」(ゼレンスキー氏)
「ロシアによるウクライナ侵攻に軍事支援を提供している国が、イランや北朝鮮人民軍に続き、さらに一つ増えたことを意味する」としてゼレンスキー氏は外相と国防相に対し中国に連絡して明確化するよう指示した。捕虜になった2人はウクライナ保安庁の管理下に置かれている。
「北朝鮮人民軍はロシア西部クルスク州でウクライナ軍と戦ったが、中国人兵士はウクライナ領内で戦っている。この違いは重要であり、われわれのパートナーと話し合う必要がある」とゼレンスキー氏は強調した。ウクライナ外務省は即座に中国大使代理を召喚した。