「プーチンは戦闘を継続する方法を探している」
ゼレンスキー氏は手首を縛られた中国人捕虜の動画をX(旧ツイッター)に投稿し「ロシアが中国を巻き込み、他の国々とともに直接・間接的に欧州での戦争に関与させていることはウラジーミル・プーチン露大統領が戦争を終わらせるつもりはないという明確なシグナルだ」と指摘。
「プーチンは戦闘を継続する方法を探している。これには確実に対応しなければならない。米国、欧州、そして平和を望む世界中のすべての人々からの対応が必要だ」とゼレンスキー氏は「中国人兵士」の存在をプーチンが戦争継続を望んでいる動かぬ証拠として強調した。
しかしジュネーブ諸条約では捕虜は人格を尊重され、暴力、脅迫、侮辱、好奇心の対象とする行為から保護されている。捕虜の顔や身体が特定できる形で写真・動画を撮影してソーシャルメディアに投稿し、「見世物」や「さらし者」にすることは国際人道法違反の恐れがある。

米国務省のタミー・ブルース報道官は4月8日「中国人の関与は北朝鮮人民軍の参戦と同様に不穏な動きだ。中国はロシアの戦争を支援する主要プレーヤーで、ロシアが戦争継続のために必要なデュアルユース(軍民両用に使用できる)品目の80%近くを提供している」と述べた。