
2023年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模テロ事件から1年半以上が経過したが、今もイスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区では紛争が続いている。そんなイスラエルで人々はどんな生活をしているのかを取材するために筆者は2025年3月、イスラエルに向かった。
人々は日常を過ごしていた。首都テルアビブにいると、時に「ミサイル警報」が鳴り響き、シェルターに入る必要もあったが、それ以外は紛争中であることすら忘れてしまうほど街は落ち着いていた。そんな中、思いもよらない驚きの出会いがあった。
「超能力者」と突然の遭遇
地中海の陽光が眩しいイスラエルの港町、ヤッファ。筆者は、取材の合間にヤッファの街を散策していると、目の前に巨大な湾曲したスプーンのオブジェが飛び込んできた。
異様な光景に目を奪われていると、一人の男が近づいてきた。
「コンニチワ!」
その声、そして特徴的な風貌に見覚えがあった。まさしく、あのかつてテレビでスプーンを曲げまくっていたユリ・ゲラーその人だった! 巨大なスプーンがあったのはまさにそこは「ユリ・ゲラー博物館」だったのだ。
「日本人だろう? 私がユリ・ゲラーだ。せっかくだから、博物館の中をご案内しましょう」
まさかの展開に、私はカメラを構え、ゲラー氏の後を追った。
