同意なき性行為のケーススタディー
最後のグループワークは、カレシBから性行為を求められて毎回気まずい状況になるという女性Cからの相談にどう対応するかというケーススタディー。
何度かのグループワークですっかり打ち解けて、灘生の大胆な発言に、「それはちょっと待って!」と甲南女子大生がストップをかける場面も。発表では、CさんにもBさんにも配慮したさまざまな意見が出る。
「Cさんには一回勇気をもってちゃんと話をしてみたらっていうのがいちばんいいかなと思っていて。それでBさんが理解してくれたら今後のデータは楽しくなるし、もし理解されないようならBさんが悪いので、しゃーないと。次、Bさんに、あんたの彼女からこういう相談受けたと言っちゃうと、トラブルになりうるので、最近彼女とどんな感じなん?みたいに話して、もしかして、Bさんも悩み事を抱えているかもしれないので、聞き出す感じで喋れるといいのかなと思っております」(灘生)
「状況がどの程度深刻かにもよるんですけど、まず最初の一歩としては、Cさんに、不同意性交罪のことを伝えて、ことの重大さを認識してもらう。Bさんにも実は犯罪ですよっていうのをさりげなく伝えてみたら、もう少しお互い丁寧に話し合えるんじゃないかっていうことになりました」(灘生)
「自分の話として、最近カノジョができたんだけど、どういうふうに同意をとったらいいのかなっていうのを、先輩に聞く感じでBに言ってみて、そこでBが、『俺、同意なんてとらんで』と言ったら、『それは犯罪ですよ』みたいな。ということによって、よりクリティカルにいけるんじゃないかって話になりました」(灘生)
質疑応答の時間には、「うちの学校で性のこととか恋愛のこととかっていうのはほんとに機会が少ないので、何も知らずに大学生になるのと、0から0.1くらいになるのとではぜんぜん違うと思うので、貴重なお時間いただいて、ありがとうございます」と灘生が感想を述べた。