生理中の女性に男性として何ができる?
「私はだいたい50点。理由としてはもうだいぶ慣れてきたっていうのもあるけど、生理だけじゃなくて、学校もある、バイトもある、なんかいろんなことが重なっていったうえで、あんまやる気でーへんなーという感じで50点ぐらいです」(甲南女子大生)
「私は最低点やったら25点で。生理が来ると腹痛、頭痛、倦怠感、眠気にも襲われるので、ほんまに眠くて朝起きれない。バイトに行っても眠たいし、学校でも先生が何言ってるかわからんくらい眠たい。しんどくてずっとベッドの中にいたい感じです」(甲南女子大生)
松原さんが事前にとったアンケートでは、10点から80点と幅がある。
「痛みはないけれど、経血が漏れていないか心配で、80点というひともいます。でも100点満点というひとは聞いたことがなくて、いろいろなトラブルを抱えながら、毎月乗り切っています」(松原さん、以下同)

労働基準法には生理休暇が定められているのに取得率は12%という調査もあり、そもそも存在を知らないひともいること。しんどいひとは低用量ピルなどの医療的なサポートも選択肢に入れてほしいこと。フェムテックといって、女性の健康をサポートするテクノロジーもいま注目されていること。……などを説明し、2つめのグループワークへ。
交際中のパートナーやバイト先の同僚が生理になっているときに、男性の自分にどんなサポートができるかを話し合う。
まずは灘生だけで3分間。そのあと甲南女子大生が各班に加わる。公民科の教員が、各班に記録用のワークシートを配付しながら、「緊張せずに、あいさつして、コミュニケーションをとってくださいね」と声をかける。大学生が途中から加わるのはおそらく、それによって議論の質が変化することを感じてもらうためだ。
「腰痛があったりすると思うので、バイトでは立ち仕事を変わったりできるといいなと思います」という意見は共通だが、多くの班が、職場での雰囲気づくりに焦点を当てた。