(篠原 拓也:ニッセイ基礎研究所主席研究員)
11月20日、毎年恒例の「年末ジャンボ宝くじ」の発売が始まる。今年も最高当せん金は1等前後賞合わせて10億円と超高額だ。現在行われている5つのジャンボ宝くじの中で、この10億円という最高当せん金は飛び抜けて高い。
現在行われているくじの当せん金の最高額は、スポーツ振興くじの「MEGA BIG(メガビッグ)」で、キャリーオーバーがある場合の1等最高12億円だ。だが、キャリーオーバーがない場合には、最高7億円にとどまる。年末ジャンボ宝くじの最高当せん金10億円は、キャリーオーバーがない場合のメガビッグの1等当せん金を上回っている。
まさに一攫千金のチャンスと言える今年の年末ジャンボ宝くじをどう狙うべきか、考えてみることにしよう。
ジャンボは超高額当せんと共に1000万円や100万円の高額当せんも魅力
年末ジャンボ宝くじは、「年末ジャンボ」と「年末ジャンボミニ」の2本立てで発売される。最初に注意しておきたいのは、「1等前後賞合わせて10億円」のうたい文句で販売されるのは、年末ジャンボということだ。これに対して、年末ジャンボミニの当せん金の最高額は、1等前後賞合わせて5000万円となっている。
今年のくじの内容について細かく見ていくが、あらかじめ申し上げておくべきことがある。実は「年末ジャンボ、年末ジャンボミニとも昨年のものから基本的に変更はない」ということだ。これは昨年の変更により、年末ジャンボ宝くじとして、ある種の完成形に達したということなのかもしれない。
それでは、まず年末ジャンボからくじの内容を見てみよう。