宝くじで当選したら知人に話してはいけない=イメージ(写真:masamasa3/Shutterstock)

結婚、出産、離婚、子どもの受験、親の介護…。人生100年時代に直面する様々なライフイベントを乗り越えていくために必要なのが「お金」です。ただ、日々の生活に追われていると、いざという時のための「マネープラン」を考えていないケースがほとんどではないでしょうか。
Money&You取締役でファイナンシャルプランナーの高山一恵氏のもとに寄せられた相談事例を通じてマネープランを考えていく連載「人生100年のマネー相談」。今回は、ロト6で2000万円が当選した40代男性歯科医師D 男さんが投資詐欺に遭って当選金全てを失ってしまった相談事例についてお話しします。(JBpress)

(高山 一恵:Money&You取締役、ファイナンシャルプランナー)

(注:相談者のプライバシーに配慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください)

 今回ご相談にやってきたのは、私の友人の知り合いで40代の歯科医師のD男さん。D男さんの趣味は、定期的にロト6を購入することですが、なんと2000万円が当選したとのこと。浮かれてしまったD男さんは、友人の投資話にのり、2000万円全額を投資したそうです。

 ところが、急に業者と連絡が取れなくなり、投資詐欺にあってしまったのではないかと心配になったとのこと。今後の対応の相談で私のところにいらっしゃいました。

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ロト6でまさかの2000万円当選!

 D男さんは、専業主婦の妻と小学生の息子さん、娘さんの4人家族。地元で歯医者を開業しており、忙しい日々を過ごしていました。

 D男さんの趣味は、定期的に「ロト6」を購入すること。ロト6は、1〜43の数字の中から異なる6個の数字を選ぶ数字選択式の宝くじです。

 D男さんは、2等に当選し、なんと当選金額は約2000万円でした!

 D男さんは、「当選すればラッキー」くらいの軽い気持ちで毎回購入していたため、当選した時には、信じられず、何度も何度も番号を見返してしまったようです。

 自分が当選したことが間違いないとわかり、手続きを経て無事に2000万円が口座に入金されました。

 その後、妻と当選金の使い道について話し合いました。何億円も当選したわけではないので、堅実に使おうと、2000万円の使い道は、貯蓄や子供の教育費、旅行費などに使うことにしたそうです。

 ・・・と、この時点では、宝くじが当選したにもかかわらず、冷静に話し合いができていました。

 ところが・・・