FXの甘い誘惑には要注意(写真:beeboys/Shutterstock)

 結婚、出産、離婚、子どもの受験、親の介護…。人生100年時代に直面する様々なライフイベントを乗り越えていくために必要なのが「お金」です。ただ、日々の生活に追われていると、いざという時のための「マネープラン」を考えていないケースがほとんどではないでしょうか。

 Money&You取締役でファイナンシャルプランナーの高山一恵氏のもとに寄せられた相談事例を通じてマネープランを考えていく連載「人生100年のマネー相談」。今回は、30代でメーカー勤務の独身会社員が「FX」の沼にハマってしまった事例をご紹介します。円安/円高の為替変動が日々、ニュースを賑わせていますが、大きな為替差益を狙うFXの誘惑には要注意です。(JBpress)

(高山 一恵:Money&You取締役、ファイナンシャルプランナー)

(注:相談者のプライバシーに配慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください)

 今回ご相談にやってきたのは、中堅企業のメーカーに勤務する30代、独身男性のHさん。

 センスの良い洋服を身にまとい、爽やかな好青年といった印象のHさんでしたが、相談内容を聞いてびっくり。なんと150万円の借金を抱えているとのことでした。借金の原因は「海外FX」とのこと。

 なぜ、FXの沼にハマってしまったのか、お話を聞いてみることにしました。