昨年、当せん金1000万円の2等と当せん金100万円の3等の当せん確率が大幅に引き上げられた一方で、当せん金1万円の5等の当せん確率は引き下げられた。これらにより組み替えが行われ、1000万円や100万円の高額当せんに大きくシフトしたわけだ。
では、100万円以上の高額当せんを当てるには、どれだけくじを買ったらよいか。計算してみると、100万円以上の賞金が当たる確率は0.002055%なので、この数字の逆数をとることにより、平均的には、4万8662枚のくじを買うと100万円以上の賞が1本当せんするという結果になる。
これだけのくじを買うと、100万円未満の複数の当せんも期待できる。具体的には、4等4本、5等48本、6等486本、7等4866本の当せんが期待できる。こうした4等から7等の当せんにより、平均的に、当せん金359万7800円が受け取れる。100万円以上の賞の当せんと合わせて、459万7800円以上の当せん金の受け取りが期待できることになる。
ただし、1枚300円のくじを4万8662枚買うためには、1459万8600円が必要となる。たとえ3等100万円が1本当せんして459万7800円の当せん金を受け取ったとしても、1000万円以上もの持ち出しとなってしまう。大量購入を考える場合には、購入額と当せん金の受取額の関係に十分注意しておく必要があると言えるだろう。
このように見ていくと、年末ジャンボは「一攫千金の狙いを中心に据えながら、併せて当せん金100万円以上の高額当せんも狙いたい」という高額当せんの願いにかなうくじと位置付けられそうだ。