ウクライナ侵攻の間に、太平洋方面でも戦闘態勢にあることを示したかったのだろう。
その狙いは、日米から攻撃を受けないように、示威行動を行ったということだ。プーチンから気合を入れられて、軍最高司令部の命令によって動いたと見ている。
潜水艦救難艦1隻の参加は、潜水艦に事故が発生した時に、救助するための艦であることから、これらの10隻の動きは、潜水艦と共同行動を行った可能性がある。
航洋えい船1隻は、オホーツク海の流氷の影響を受けて、動けなくなった艦を曳航していくためであった。
オホーツク海の流氷の中で行動することは、久しぶりのことだったので、十分警戒をして、準備を行ったのだろう。
戦闘艦艇は、2017年以降に就役した新型艦のステレグシチーⅡ級フリゲート艦4隻だ。
だが新型艦であるにもかかわらず、塗装がきれいではない。ウダロイ級駆逐艦もグリシャ級フリゲート艦も錆が見える。
特に、グリシャ級の錆はあまりにも酷い。旧ソ連時代にはこんなみすぼらしいことはなかった。
ということは、太平洋艦隊には、軍艦の整備費用がなく、整備が行き届かず、何とか動かせる軍艦をかき集めて演習を行ったと見てよい。
太平洋艦隊はかなり無理をして演習を実施したのだろう。