ロシア軍の爆撃で燃え上がるウクライナの首都キエフの倉庫(3月17日、写真:AP/アフロ)

 ロシアがウクライナに全面侵攻してから、3週間が経過した。ロシアは、領土からのミサイル攻撃を毎日行っている。

 最新型の極超音速ミサイルまでも投入した。

 その攻撃は、子供を含めた多くのウクライナ市民を殺傷し続けている。毎日毎日、死傷者が出て、建物は破壊され、燃やされ、逃げられない多くの人々は、地下室で泣きながら耐えている。

 テレビに映るミサイル攻撃による被害を見るだけで、ウクライナ市民の苦悩が伝わってくる。この3週間、ロシアのミサイル攻撃を止めることはできていない。

 その理由は、ミサイル部隊に対して反撃ができないからだ。

 NATOもミサイル攻撃、特にロシア領土からの射撃には、何もできないでいる。ミサイル攻撃は、強い経済制裁を実施しても止められなかった。

 ウクライナ軍には、ロシア軍のミサイル部隊を破壊し、攻撃数を減らす手立てがないのだ。

 プーチンが止めると言うまで、あるいは、ミサイルがなくなるまで、続けられるだろう。

 爆撃の被害を受けるのは、市民の中でも、避難できない病人、お年寄り、妊婦さん、傷ついた人々や兵士などの弱者なのだ。

 今、世界が見ている惨状が現代戦の実相だ。

 プーチンと同じ独裁者の北朝鮮・金正恩は、核ミサイルを開発している。それらが向けられた先は、韓国・日本・米国だ。

 使用されれば、韓国や日本では、ウクライナと全く同じ惨状が起こることは、身に染みて分かった。

 そこで、日本に惨状を引き起こす北のミサイル攻撃を、日本に当てはめて考察する。