「アンダンテ」とAI世代の基礎教育

 アンダンテ(Andante)とはイタリア語で「行く」を意味する動詞「andare」の現在分詞で「歩いて行く」ことを示唆する発想指示であると、音楽の基礎である「楽典」は教えます。

 さてしかし、63~76bpmのテンポ、同じ歩幅で歩こうとすると、およそ不自然な足取りとなる。

 かなりの高齢者でも、怪我でもしていない限り、こういう歩調にはならないのではないか?

 実際、これでは1分間に50メートル程度しか進むことができません。

 試しに秒針のある時計を手に、1秒1歩のスピードで歩いてごらんになるといいでしょう。凄まじく不自然で、歩きにくいことおびただしい。

「音楽」を学ぶ過程で、こういう「因習」に不自然な違和を感じる子供は、最近かなり少ないようです。

 50年ほど前、私はあらゆるこうした不自然を違和感として意識し、あらゆる齟齬に理由を問う、音楽の基礎教育を受けました。

 その結果、ここ25年ほどは、トップランナーとなるべきミュージシャンのタマゴたちに、音楽を教授する側に立っています。

 ということで今回は、この「歩くこと」を切り口とするAI前提の新しい世代に向けた「21世紀の自由7学芸」STREAMMのイントロダクションをお話しましょう。

 STREAMMとはScience Technology Reflection Ethics Arts Mathematics and Music(科学技術熟慮倫理藝術数学)、そして音楽の7科目を総称する私たちの基礎コンセプトです。