で、日立の山荘でご馳走になった和食はおいしかったのですが、私はそうではないと思うのですね、有馬説の「自由にすればいいんです」。

 先日、寺脇研さんとご一緒した際にも、この話を少しさせていただいたのですが、「ゆとり教育」では現場の先生がどうしてよいか分からず、大変に混乱したと認識しています。

「有馬説は性善説に過ぎたのではないか?」というのが私の問題意識です。

「白熱音楽教室」では、東大生も藝大生も中学高校生の指導にあたるようプログラムしました。TA(ティーチング・アシスタント)として、子供を教える経験を持ってもらうのです。

 中学高校で成績超優秀、東大でもトップ数パーセントに入るような秀才でも、子供に何か教えるというときは、しばしば破滅的に何もできない。教育の落とし穴、恐ろしさは、こういったところにあります。

 未来を創る根本は「人づくり」にあります。そして、その『「人を作る」人を育てる』という、二重三重の深慮遠謀が、このような国家百年の計には必須不可欠です。

 STREAMMは東京大学とミュンヘン工科大学Facebook AI倫理研究所、パリ第四大学ソルボンヌ、フランス国立音楽音響研究所IRCAMなどが協力して推進するAI以降世代の教育の根幹をなすキーコンセプトとして、私自身が提起し、採択、推進を始めたところの、まだまだ新しい考え方です。

「人間中心のAI社会」を持続的に成長させるとは、こういうところに根を持つものであると思いますので、できる範囲の領分から、こうした取り組みに精進している、一コマをご紹介しました。