歩いたり、走ったりするときの足のステップの「ビート」は、その程度の負荷の運動をする際の心拍数と、大まかに似たような関係にある「らしい」ことが察せられます。

 しかし中学生高校生たちには、あまりこの話はしません。もっと直接計れて面白い量と比較させるのです

あなたの脚の長さと「有効振り子」

 私たちは2本足で歩いたり走ったりしています。左右の脚は前後に往復しますから、一種の「振り子」のような役目を果たしている。

 そこで、子供たちに「単振り子」の測定実験を経験してもらいます。

 ガリレオ・ガリレイ、あるいはそのお父さんで作曲家・リュート奏者のヴィンチェンツィオ・ガリレイが発見した「振り子の等時性」の実験です。

 材料はすべて身近にあるものです。先週、私が近場のホームセンターに行って見繕ってきたロープとゴルフボール、ブルーシート固定用の「ハトメ」を用いたクランプなど、由来の分かったものだけで自作します。

ゴルフボールとハトメで作った「ジンヨン振り子」

 クランプ部分が重要になるのは、振り子の長さを測定するうえで、ここが効いてくるためです。

 今回は時間の制約から、振り子は私の研究室の大学院生、イジンヨンが工夫して改善、強化したタイプのものを全員が用いました。

 先の写真で藝大生たちが揺らしているのが、この振り子です。

 よく分からない実験装置ではなく、身近にあるものだけですべてを再現し、普遍的な物理法則を知ることが大切です。