心臓とヘルツの微妙な関係

 子供たちに教室や廊下を歩いてもらい、その歩数と時間、距離を測らせると、だいたい10歩で6メートル弱を6秒弱で踏破します。

 ここから、おおまかに1分間に100歩程度、つまりメトロノームテンポで100bpm程度の「歩行ステップ頻度」ということになります。

 これを時間に直すと1ストロークが0.6秒程度、逆数をとれば1.6ヘルツ程度、2歩歩いて左右の足が1サイクル運動しますからその半分、0.8ヘルツ程度になる。

 ここで医学あるいは健康科学に目を転じると、安静時の私たちの心拍数は健康な男性で60~70bpm程度、女性はやや速く65~75bpm程度・・・。

・・・というのは、やや本末転倒で、1秒という時間の長さを60進法で分割する一つの根拠として、人間の心拍数、つまり私たちがはっきり数えることのできる、便利な時間単位に合わせて選んだ経緯があることを念頭におきましょう。

 かなり荒っぽく言うなら「1秒というのは人間の心臓の鼓動から選ばれた」と考えることが可能で、1ヘルツという周波数は心臓の鼓動に重なり合う。

 ちなみに周波数の単位「1Hertz」はドイツの物理学者ハインリッヒ・ヘルツに由来し、ドイツ語で心臓を意味する「Herz」とよく似ていますが、ちょっとだけ綴りが違う。

 ただ、それも織り込み済みで、心臓とヘルツの間には微妙な関係があることが分かります。

閑話休題

 人間の心拍数は、軽い運動をすると60bpmから上昇し、90~100bpm程度に上昇します・・・これ、先ほどの子供の歩行ステップ頻度と、ほぼ一致することが分かります。

 どういうことか。