ついでに健康の脈絡でも触れられているが、同じ演説の中には「プレコンセプションケア」という眉唾ワードもしれっと紛れ込んでいる。

 プレコンは「受胎前ケア」とも言われ、海外では女性の人権の観点から言われることが多いが、少なくとも演説の中ではその位置付けではない。女性は「産む機械」と発言して更迭された閣僚を思い出したのは、わたしだけではないだろう。プレコンすら、女性宰相の発言だからと正当化されるのなら、こんなに不幸なことはない。

今日こそ、「働いて」×4へのアンチテーゼ

 ところで、3月8日は「国際女性デー」。アメリカで女性が参政権を求めてデモを起こしたことがその起源と言われており、今年はこれにちなんで3月6日、「女性の休日」アクションが全国各地で一斉に行われる。

(参考)「女性の休日」プロジェクト

 1975年10月24日、アイスランドで全女性の9割が仕事や家事を一斉に休んだアクションを描いた2024年の映画『女性の休日』(日本では2025年に公開)にインスパイアされたものだ。

(参考)女性の団結が社会を動かした、50年前のアイスランドを「ジェンダー平等」に目覚めさせた出来事:映画『女性の休日』(2025.10.23)

 ケア労働の従事者の大半は女性、家事労働の従事者も大半は女性、そんな社会で、女性が仕事や家事を休んだら社会は回るのか、という実験。まさに「働いて働いて働いて働いて」への壮大なアンチテーゼだ。わたしも参加して仕事と家事をサボってみようと思う。