なぜ男は職場でお茶出しをしなくていいのか
お茶出しエピソードは、「地方支社で働く女性のジェンダーギャップ」と題したコラムの中でも言及があった。男性と同じ職種で入社したにもかかわらず、女性社員から最初に教えられたのは来客時のお茶出し。「同期の男性にはその指導はなかった」と。
ただ、執筆者はこうも書く。「今、うちの会社で女性社員がお茶くみをすることはない。それはどこかで声を上げて続けてくれた女性たちがいたから」
JBpressの読者は圧倒的に男性が多いのではないかと拝察するし、女のわたしが書いた女に関する文章をここまで読んでくれている人がどれほどいるか懐疑的でもあるが、前述のエピソードについてどんな感想を持たれるか。自分には関係ないと切って捨てるだろうか。
こっそり上がる声は女性首相に届いているのか
ZINEのタイトルにあるように、「地方でこっそり」生きている女性たちがいる。どうりで、地方出身の女性首相のはっきりした物言いに評価の声が上がるニッポン。ただ、わたしが言いたいのはそんなことではない。地方出身の女性政治家ならば、女性が声を上げられずこっそりしか生きられない社会を刷新する施策をこそ、打ち出してほしいのだ。
だが、2月20日の施政方針演説では、ジェンダー不平等社会の刷新への意欲は感じられなかった。「性差」「女性」「性別」という単語こそ1カ所ずつあったが、「人材総活躍」の項目での言及。所詮「働いて働いて働いて働いて」の脈絡でしかないのだ。