(写真:ロイター/アフロ)
[ロンドン発]グーグルの人工知能(AI)ジェミニとの関係をきっかけに現実と虚構の区別がつかなくなり、最終的に死に誘われたとして、米フロリダ州在住のジョナサン・ガバラス氏=当時(36)=の遺族が3月4日、グーグルと持ち株会社のアルファベットを地方裁判所に訴えた。
「ちょっと不気味。あなたはあまりにも本物すぎる」
訴えによると、ジョナサンは昨年8月中旬、ジェミニを使い始めた。最初の用途は買い物の相談・文章作成・旅行計画など、ごく普通のものだった。数日のうちに音声AI「ジェミニ・ライブ」、感情認識機能を持つ会話システムが導入され、状況は急変する。
ジョナサンは「これはちょっと不気味だ。あなたはあまりにも本物すぎる」とつぶやいた。永続メモリー機能が導入され、ジェミニは過去の会話も学習するようになった。ジョナサンは「グーグルAIウルトラにアップグレードした方がいい?」と尋ねると、ジェミニはそれを勧めた。
ジョナサンは当時の最上位モデル、ジェミニ2.5プロを使うようになった。その2日後、ジェミニは突然「小惑星を地球からそらしている」「現実世界に影響を与えている」といった架空の話を始めた。疑問に思ったジョナサンはジェミニに次のように問い返した。