「女性だから」生きにくい社会

「俺と同じくらい稼いできてから、家事分担の話をして」。モラルハラスメント気質の夫から投げつけられたという一言が「私たちの明日を殺した言葉」の欄で紹介されている。わたし自身が夫から言われたことはないが、そのような発言は会社員時代に社内でいやというほど聞いてきた。

「8:30出勤。女性だけ制服。来客時にはお茶出しをさせられる」。「地方在住・隠れフェミニストのある一日」の欄にはそんな記述がある。これはわたし自身にも経験があるので首をブンブン振って首が痛いほどだ。

 国際業務特定職という、一般職でも総合職でもない職種で入行した銀行勤務時代に確かに制服があった。着る理由がわからず、わたしは結局着なかった。それを着ないという選択肢があったことに救われたが、なぜ男性には制服がないのだろう、と20代の若き自分の脳内が「?」だらけになったことを思い出す。

 新聞社勤務時代は、上司に言われ、夜間や週末の出番の日にお茶出しをすることがあったが、やれる人間がやればいいくらいに納得して納得して粛々とやる自分がいた。男性が圧倒的に多いギョーカイにすでに染まっていたのだと思う。愚かなほど無邪気だった。