フォレスターらしいタフネスを維持
そもそもフォレスターは、SUVやステーションワゴンといった既成セグメントに属さない唯一無二な存在として、人気が高まったモデルだった。
ところが2000年代中盤以降、アメリカでSUV市場が急拡大し始めると、並行してスバルもアメリカ市場の拡大路線へと商品戦略を大幅に変更することになる。
筆者はスバルの商品戦略がアメリカシフトしている様子を、スバル関係者と共にアメリカ各所で見てきた。フォレスターの商品性は、アメリカ市場の要望を受けて、徐々にSUV寄りに変化していった。
そんなアメリカでのSUV市場の拡大が、2010年代に入ってからは、スバルのみならず、日本市場全体へ影響を及ぼすことになる。
フォレスターの技術的な変化点は、2018年登場の5代目だ。車体をスバル・グローバル・プラットフォームに刷新したことで走行性能が格段に進化したのだ。
それでも、スバルとしては、“フォレスターらしさ”を残していた。雪道やオフロード走行でも対応可能なタフネス(力強さ)を維持していたのだ。
むろんトヨタ「ランドクルーザー」やスズキ「ジムニー」のようなラダーフレームによる本格四駆ではないが、走り味としては、高いオンロード性能を担保した上でオフロード性能を兼ね備えている点がフォレスターの商品性だった。
一般的なSUVと比べると、オフロードや雪道でもガシガシ走るという表現が当てはまるのではないだろうか。