すべてAIで生成された楽曲がヒットチャートの1位になるか?
答えはノーだ。
確かに、2025年にはブレイキング・ラストという砂ぼこりにまみれていそうな風貌のAI歌手が知る人ぞ知る米国カントリーソング・チャートで1位を獲得した。機械がさらに高度になる前兆ではある。
だが、英米の主要なシングルチャートというエベレストを前にしたら、機械もたじろぐはずだ。
ネットフリックスで配信された映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」からスピンオフした楽曲が示しているように、架空の歌手が大ヒットを飛ばすことはあり得る。
だが、これらのヒットは映画のストーリーとキャラクター設定というAIの力の及ばない要因によるものだった。
オリビア・ロドリゴのようなリアルなスターには不可欠な人に好かれる性格も、ケンドリック・ラマーとドレイクという2人のヒップホップ歌手のチャートトップ争いという個性のぶつかり合いも、AIでこしらえることはできない。
By Ludovic Hunter-Tilney
イーロン・マスク率いるテスラは米国、EU、中国での市場シェア低下傾向を反転させるか?
答えはノーだ。
米国では電気自動車(EV)の連邦税額控除が失効したうえ、排ガス削減のルールを大統領が後退させていることから、テスラの業績を押し下げる圧力が残っている。
中国と欧州における見通しはさらに読みづらい。主力車種「モデルY」の廉価版を発売したとはいえ、2025年にテスラのシェア低下を招いた要因の大部分は今年も変わらず残るだろう。
比亜迪(BYD)などの中国のライバル企業は、新型車を魅力的な価格設定でさらに繰り出してくる。
またマスクは、テスラがこれまで営んできた自動車ビジネスのテコ入れよりも、AIへの投資と自動運転できるロボタクシーの展開に力を入れている。
By Kana Inagaki
アスリート長者番付の最上位50人に女性は名を連ねるか?
連ねないだろう。
女性アスリートの所得はこのところ急増しているものの、男性のそれにはまだ遠く及ばない。
米スポーツサイト「スポルティコ」によれば、2025年に最も所得が多かった女性アスリートはテニス選手のコリ・ガウフ(愛称ココ)で、その額は3100万ドルだった。
それでも、直近の長者番付で第100位の男性アスリートの所得が3700万ドルを超えているため、ガウフは最上位100人にも入れないことになる。
急成長を遂げているバスケットボール選手、ケイトリン・クラークの総所得は1600万ドルだったが、給料はわずか11万4000ドルだった。
ここ数年で見ると、最上位50人に食い込んだ女性アスリートはテニス選手の大坂なおみとセリーナ・ウィリアムズだけだ。
ガウフはまだグローバルな大型CM契約や世界4大大会での勝利をつかんでおらず、この2人に肩を並べるには至っていない。
By Josh Noble
同点決勝問題:ドナルド・トランプは2026年に大統領令を何本発令するか?
(文中敬称略)