「私たちは資金を回収する。取引に近づいている」

「ドリル・ベイビー・ドリル(掘って、掘って、掘りまくれ)」をスローガンにした化石燃料の開発強化とエネルギー輸出。米南部国境における国家非常事態宣言と国境の安全確保。出生地に基づき市民権を付与する出生地主義の見直し。ウクライナと欧州抜きのウクライナ和平交渉。

 急展開する和平交渉について、トランプ氏は「ロシアとウクライナの戦争では1週間に何千人も殺されている。私はウラジーミル・プーチン露大統領と話した。この事態は終わらせなければならない。米国は何の見返りもなしに3500億ドル(3345億ユーロ)を拠出した」と語った。

 しかし独シンクタンク「キール世界経済研究所」(IfW)によると、ウクライナ支援総額は欧州が1323億ユーロ(さらに1151億ユーロの追加支援を予定)。これに対し米国は1142億ユーロ(今後の追加支援予定は48億4000万ユーロ)にとどまる。

「レアアースや石油など何でもいいから要求している。2つ気に入らないことがある。1つ目はジョー・バイデン前米大統領がどうしてこんな事態に私たちを巻き込んだのか。2つ目はなぜ欧州に応分の負担を求めなかったのか。私たちは資金を回収する。取引に近づいている」