李在明・共に民主党代表(写真:AP/アフロ)
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 ドナルド・トランプ米大統領の強力な支持団体である米国保守連合(American Conservative Union)が主催する『CPAC 2025』で、韓国の弾劾状況が取り上げられた。

 現地時間で19日~22日まで米メリーランド州で開かれたこの行事に参加した主要政治家たちは、尹錫悦(ユン・ソンヨル)韓国大統領を「米国を愛し、米国と緊密に連帯する人物」として、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表を「中国親和的で北朝鮮親和的な人物」と描写するなど、韓国の弾劾状況を米国対中国、民主主義と社会主義の対決構図と見る見解を示した。

今年のCPAC。2月22日にはトランプ大統領も登壇した(写真:ロイター/アフロ)
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米国最大の保守政治行事

 CPAC(Conservative Political Action Conference=保守政治行動会議)とは、米国保守連合(ACU)が毎年2月に主催する年次行事で、共和党所属の有力政治家と有権者が大挙参加するため、米国では「保守陣営のスーパーボウル大会」と呼ばれている。

 1974年に創立されたが、この時基調演説を担当した人物がロナルド・レーガン当時カリフォルニア州知事で、彼は6年後に米大統領の座に就いた。CPACは、初期には学術討論会の性格を帯びていたが、00年代に入ってからは米国最大の保守政治行事として位置づけられた。現在も保守政治家の登竜門として脚光を浴びているが、最大の恩恵者がまさにドナルド・トランプ大統領だ。