権威ある消費者態度指数はハリス有利に

 トランプ陣営の混乱を見通すかのように、ミシガン大学消費者態度指数*2がトランプ、ハリス両候補に対する最新の消費者の生の声を集計、分析した。

一、ハリス氏は、これまで弱点とされてきた経済政策に対する消費者の信頼度を高め、大統領に向けた活力を再び戻している。

 これはインフレ、個人消費に関する現況が好転しているという追い風があるためだ。

二、民主党支持者の89%はハリス勝利、共和党支持者の71%はトランプ勝利、無党派は57%がハリス勝利と予想している。

三、無党派の45%が7月時点で経済はトランプで良くなると答えていたが、9月時点では39%に減少、逆にハリスで良くなると答えた無党派層は26%から33%に上昇した。

 消費者全体の個人ファイナンスの信頼度ではトランプ、ハリスともに37%で互角になった(7月時点ではトランプ39%、ハリス32%)。

*2=ミシガン大学消費者信頼感指数とも呼ばれる。ミシガン大学の調査研究センターがアンケートを実施し、毎月300人を対象とした速報値、500人を対象とした確報値を発表している。現在の景況感を示す現状指数(約40%)と先行きを示す期待指数(約60%)で構成されている。市場関係者の注目度が高い指数とされている。

sca.isr.umich.edu/felectionsexpectations202409.pdf

 各種世論調査に基づく現状を分析する「538」(FiveThirtyEight)は、9月25日現在の現状をこう見ている。

ハリス  48.3%
トランプ 45.8%

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