トランプ前大統領(写真:AP/アフロ)
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(舛添 要一:国際政治学者)

 アメリカと日本の次のリーダーは誰になるのか。アメリカでは大統領選挙、日本では自民党総裁選が行われている。アメリカでは11月5日、日本では9月27日に決まる。結果の予想は困難だが、両国関係に大きな影響を及ぼすことは確かである。

ハリスがリードも混戦模様

 9月15日午後、フロリダ州でトランプ前大統領がゴルフをしていたところ、銃を所持していた男が近くで見つかり逮捕された。58歳の容疑者は、熱心なウクライナ支援者で、トランプの対露政策に反対していたようである。

トランプ氏を銃撃したライアン・ルース容疑者。 写真は2022年5月17日、ウクライナのキーフにてマリウポリのアゾフ製鉄所で戦うウクライナ軍兵士の支援を訴えていたときのもの(写真:ロイター/アフロ)
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 7月13日に演説中に銃撃されて、耳の怪我だけで済んだ事件から、わずか2カ月で、また暗殺未遂事件が起こったことに全米で衝撃が走っている。

 ただ、今回の事件は、トランプの支持率向上には繋がらないであろう。

 最近の各種世論調査を見ると、9月19日のABC Newsの調査では、支持率はカマラ・ハリス副大統領が48%、トランプが45%である。

 19日のCNNによると、米クイニピアック大学が激戦州で12〜16日に実施した調査では、支持率は、ペンシルベニア州ではハリスが51%、トランプが45%で、ミシガン州ではハリスが50%、トランプが45%、ウィスコンシン州ではハリスが48%、トランプが47%であった。

 しかし、これらの数字も今後どう変わるか分からない。そもそも、世論調査が間違うことも多く、今の段階で結果を予想することは不可能である。