自民党総裁選は決戦投票が確実な情勢

 日本の自民党総裁選も、毎日のように世論調査の結果が発表されるが、支持率では石破茂、小泉進次郎、高市早苗の3人がトップの支持を集めている。最近では、自民党支持層に限って言えば、高市が小泉を抑えて、2番手、場合によってはトップに躍り出る状況である。

 9人も候補者がいれば、誰かが単独で過半数を占めることはありえないであろう。そこで、上位2者の決選投票となる。議員票が分散するだけに、党員・党友票が重要になってくる。

 どの2人が決選投票に残るかは不明である。決選投票では議員票の重みが増すが、議員の投票動向は把握しにくい。どのような合従連衡となるのか、態度を事前に表明する議員は多くない。

 日本の場合、自民党の中でのトップ争いなので、9人の候補者の政策が大きく異なることはない。政策活動費、選択的夫婦別姓などでの見解の相違は、国際社会の中での日本の方針に大きく関わるものではない。