- トランプ前大統領の暗殺未遂事件で、銃撃を受けた直後に拳を高く上げる写真が、「奇跡の一枚」として話題だ。
- 撮影したのはエバン・ブッチ氏。AP通信に所属し、黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に押さえつけられ死亡したことへの抗議デモを撮影した一連の写真で、2021年にピュリツァー賞を受賞している。
- SNSなどで「完璧」と賞賛される一瞬の構図を捉えた腕前は、これまでも様々なシーンで発揮されてきた。ピュリツァー賞を受賞した写真や、トランプ氏の「薄毛」写真、驚きの構図の写真などを紹介する。(JBpress)
【この記事に掲載している写真】
・「奇跡の一枚」だけじゃない暗殺未遂現場の写真
・トランプ氏の「薄毛」に関心?
・金正恩やプーチン…世界の要人の意外な表情も
・ピュリツァー賞受賞の写真から伝わる「怒り」
・目が釘付けになる驚きの構図の数々
・K-POP「BTS」やスポーツの決定的瞬間も
「奇跡の一枚」だけじゃない
「奇跡の一枚」は、そのインパクトの強さから太平洋戦争中に撮影された「硫黄島の星条旗」や、19世紀の画家ドラクロアが描いた「民衆を導く自由の女神」と比較する声がSNSなどを駆け巡った。
こうした歴史的な写真や絵画と比較されるほど「完璧」とも評される構図で、トランプ氏が銃撃された大混乱の中で冷静にカメラを構えたエバン・ブッチ氏の腕前は世間に大きな驚きを与えた。もちろん、現場に居合わせたブッチ氏が撮影した写真は、この「奇跡の一枚」だけではない。それ以外にも、印象的なシーンを多数、捉えている。
>>【写真】エバン・ブッチ氏が撮影してきた「決定的瞬間」をギャラリーで見る
例えば、シークレットサービスの緊迫した動きにもカメラを向けている。また、集会後も現場にとどまり、誰もいなくなった会場に散らばるプラカードや空のペットボトルを撮影し、トランプ支持者が慌ただしく立ち去った様子を伝えている。