米国リポート:銃撃されたトランプ、大統領選への影響はいかに
バイデンに身の危険も、一部で取り沙汰される両氏とも撤退
2024.7.14(日)
高濱 賛
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銃野放図の米国では予想された暗殺未遂
恐れられた「レトリックの暴力」は、ついに「実弾の暴力」に転化された。
銃が野放しにされ、銃による殺傷事件は日常茶飯事の米国で、大統領や大統領候補者が狙われる危険性は常に懸念されてきた。
過去にはジョン・F・ケネディ大統領だけでなく、1968年、ロバート・ケネディ民主党候補が銃弾に倒れ、1972年にはジョージ・ウォレス民主党候補が遊説中に撃たれ、重傷を負った。
(メリーランド州ローレルのショッピングセンターで取材中だった筆者はこれを目撃した)
激戦州のペンシルベニア州バトラーで支持者たち数千人を前に演説していたドナルド・トランプ前大統領が何者かが放った「銃弾」(発砲音は数回)で右耳を撃たれて倒れた。
そこに反トランプ分子が忍び込んだのであろうか。あるいは共和党支持者の中の反トランプ分子の仕業か。精神異常者か。
NBCテレビによると、射殺された容疑者はペンシルバニア州ピッツバーグ近郊のべスルパーク在住の白人、トーマス・M・クルックス(20)。
共和党に登録しているが、2021年には民主党行動委員会「アクト・ブルー」に15ドル政治献金していた記録があるという。動機についてはまだ分かっていない。少なくとも民主党系過激派分子ではないようだ。
(nbcnews.com//trump-rally-shooter-identified)
米連邦捜査局(FBI)によると、容疑者は会場から離れたビルの屋上から狙撃したとされ、警備態勢の不備が指摘されている。
なぜドローンなどを使った上空からの事前警備がなされなかったのか、という指摘だ。
(tmz.com/2024/07/13/trump-rally-gunman-seen-opening-fire-shooting-gets-killed-new-video-clip/)
ピッツバーグから約50キロ離れたバトラーは、2016年、2020年とトランプ氏が圧勝したトランプ氏の金城湯池。しかも厳重な警戒態勢の中で「熱狂的なトランプ支持者」を集めて行われていた集会だった。
そこでトランプ氏が撃たれた。
右耳の上部から大量出血、右頬に擦過傷。耳を押さえたまま演台の横に倒れた。
この模様は、テレビやSNSで全国に流れた。