米独立記念日の祝賀イベントに登場したバイデン大統領とハリス副大統領（7月4日、写真：AP/アフロ）

トランプはすでにバイデン撤退を予言

　米共和党のドナルド・トランプ前大統領（78）は、7月3日に自身のSNSに投稿した動画でこう述べた。

「ジョー・バイデン大統領（81）は出馬をやめるだろう。私は、バイデン氏に代わってカマラ・ハリス副大統領（59）と争うことになる」

「ハリス氏は（バイデン氏よりも）より戦いやすい相手だ。彼女は哀れで本当にひどい」

（truthsocial.com/@realDonaldTrump）

　この動画と前後して、政治サイトAxios（アクシオス）が「バイデン撤退、ハリスを全面支援」「ビル・クリントン夫妻、バラク・オバマ夫妻もハリス全面支援へ」と特報した。

　情報源はバイデン陣営内の「最高幹部たち」（Top officials）だという。

（axios.com/kamala-harris-replace-biden-2024-election）

　トランプ氏の予測は、同氏独特の動物的嗅覚か。あるいはバイデン陣営内に忍び込ませているディープスロートからの情報か。

　Axiosはワシントン政財官界に極秘の情報源を持っており、その信憑性は極めて高い。これまでにも何度も主流メディアを出し抜いてきた。

　今回のスクープについてワシントンの情報通は、筆者に「バイデン陣営か、ホワイトハウスのハリス贔屓の大物がAxios記者の耳元で囁いたのだろう」と述べている。

　バイデン氏は独立記念日の翌日、7月5日の夜にABCテレビでジョージ・ステファノプロス氏（クリントン政権の広報担当補佐官）との単独インタビューに応じる予定だ。

　バイデン氏は今や「出馬をやめろ」「大統領選から降りろ」と四面楚歌の状況に置かれている。

　5日のインタビューで「降りる」と言うのか。まだ判断を先延ばしするのか。あるいはAxiosの報道を認めるのか。