2月8日の総選挙当日、自民党の開票センターで、メディアのインタビューに応じる高市早苗首相(写真:共同通信社)
2月8日に行われた衆議院選挙で、自民党が単独で3分の2以上の多数を制するという驚くべき結果になった。ここまでの勝利は誰も予想できなかった。なぜ、この驚天動地の結果となったのか。一方、中道改革連合は、議席を3分の1以下に減らすという大惨敗を喫した。どう立て直すのか。そして、高市政権は、今後どのように国政の舵を取るのか。
自民党の勝因はただただ「高市フィーバー」
今回の自民党の圧勝は、高市人気の賜である。内閣支持率7割を誇る高市がアイドル化され、彼女を一目見るために群衆が殺到する。自民党候補者はこのアイドルと一体化する戦略によって、勝ち抜いた。
過去2回の国政選挙で、参政党、国民民主党、保守党などに投票していた保守層が自民党に回帰した。そして、無党派層が最も多く投票したのが自民党であった。読売新聞の調査によれば、無党派層の比例選の投票先は、自民27%、中道15%、維新9%、国民13%、共産5%、れいわ3%、減税日本・ゆうこく連合2%、参政8%,保守2%,社民2%、みらい13%,その他1%である。
維新は2議席増の36議席であったが、大勝した自民党を前にして、存在感が薄れてしまった。高市政権は、参議院で多数派を形成するために維新との連立が必要であり、高市は閣内協力を打診している。
一方、中道改革連合は、古い顔の高齢男性2人が看板で、イメージの点で自民党に負けた。しかも、20年以上続いた自公政権下で与党だった公明党と野党だった立憲民主党が、にわか作りで合体したのだから、両党の支持者たちが戸惑うのは無理もない。比例で公明党を優遇したために、公明党は4議席増の28議席を獲得したが、立憲民主党は小選挙区で惨敗し、比例復活のハードルも高くなってしまった。その結果、21議席(前職144人)しか獲得できなかった。公明党の組織票は、上からの指示通りに動いたが、立憲民主党の支持者はそうではなかった。これが、中道の敗因の一つである。
小沢一郎、枝野幸男、安住淳、岡田克也、玄葉光一郎、馬淵澄夫、海江田万里ら大物議員が落選している。
この結果を受けて、野田、斎藤は共同代表を辞任したが、再生への道は遠く、再分裂の可能性もある。
国民民主党は1議席増の28議席、参政党は13議席増の15議席、チームみらいは11議席増の11議席で、共産党は4議席減の4議席、れいわ新選組は7議席減の1議席、減ゆうは4議席減の1議席、保守党や社民党は議席を得ることができなかった。
