街頭演説会場に到着し笑顔を見せる自民党総裁の高市首相=鹿児島市(写真:共同通信社)
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 衆議院選挙は2月8日に投票が行われるが、ほとんどのメディアが、自民党が過半数を獲得すると予想している。過半数どころか、300議席にまで到達する勢いだという調査もある。このような予想が当たるかどうかは、投票箱の蓋を開けるまで分からないが、自民党圧勝という結果がどのような影響を及ぼすかを考察してみたい。

「自民党圧勝」予想の背景

 高市人気は依然として続いている。少し下がったとはいえ、内閣支持率は6~7割という高さである。高市早苗が遊説に来ると、寒空の下で、大群衆が集まるという。

 自民党内でも右寄りの高市は、岸田文雄や石破茂のリベラルな政権下で自民党を離れ、参政党などに鞍替えした保守層を取り戻したようである。それが自民党の支持拡大に繋がっている。

 後述するが、消費税について、他党と競争するために、食料品の減税を打ち出したが、これは消費税問題を選挙の争点から外すのに役立った。

 立憲民主党と公明党が中道改革連合を立ち上げ、一つの塊となったことは一定のインパクトを持った。

 しかし、野田佳彦と斉藤鉄夫という「古い顔」の中年男性と、女性初の宰相である高市が並べば、イメージ的には勝負がついている。

街頭演説を終え、生配信のカメラに手を振る中道改革連合の野田佳彦共同代表(右)と斉藤鉄夫共同代表=名古屋市(写真:共同通信社)

 公明党の支持者は、上からの指示通り中道改革連合に投票するだろうが、小選挙区で中道の候補が不在な地区はどうなるか。公明党支持者は、指示がなければ、どこに票を入れるべきかが分からないので、これまでのように自民党候補に投票する可能性がある。

 また、立憲民主党の支持者で公明党嫌いの有権者もいるので、彼らがどのような投票行動になるかは分からない。

 そして、選挙直前ににわか作りで新党を結成したことに対する批判もある。

 以上のような理由で、中道は伸び悩んでいるのであろう。